アメリカ出産の不安を減らす「ドゥーラ」とは?
アメリカでの出産に不安を感じている方に、ぜひ知っておいてほしい存在が「ドゥーラ」です。
ドゥーラは、妊娠中から出産・産後まで寄り添い、心と身体の両面をサポートしてくれる心強い存在です。
アメリカでの出産では友達・家族が近くにいないなど、サポートを受ける機会が少ない中で出産を迎える方も多くいます。「サポーターがいない中での出産で大丈夫かな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
日本では出産時に「里帰り出産」をする方がいたり、「産後ケア」など産後のサポートが充実してきていますが、アメリカではいったいどんなサポートがあるのでしょうか? アメリカではそれらを自分で探し、選ぶ必要があります。
アメリカにはそんな時に頼れる存在の「ドゥーラ」がいます。
「ドゥーラ」とは?
「ドゥーラ」という言葉を聞いたことがありますか?
ドゥーラ(doula)とは、もともとはギリシャ語で「女性に仕える女性」という意味だそうです。現在では妊娠中・出産中(陣痛が始まってから出産が終わるまで)・産後を通して継続的な身体的、心理的なお産のサポートをしてくれる専門家です。
出産ドゥーラ(Birth doula)
妊娠中から関わり、出産時に付き添い、産後にも訪問します。妊娠中から産後まで継続的な関わりの中で妊娠・出産・産後に寄り添います。助産師との違いは、医療行為をしないこと、陣痛が始まってから出産までサポーターとしてずっとそばについて、お産の進行を見守りサポートすること、です。
最大の特徴は妊娠中から同じ方にサポートしてもらえるので信頼関係を気づいた上でお産に望めることです。見知ったドゥーラに出産に付き添ってもらえることで出産時の緊張を減少させてくれます。
産後ドゥーラ(Postpartum Doula)
産後すぐから数ヶ月という新しく赤ちゃんを迎えた家族にとって重要な時期にサポートをします。新生児のケアや授乳に関するアドバイスを提供したり、家族が新しい役割に適応できるよう支援したりします。
私の場合は妊娠中にご連絡をいただき、家庭訪問させていただいたり、出産準備クラスを通して顔合わせを行います。産後プランニングシートを用い、どんなふうに産後を過ごしたいのかご家族の意向をお伺いして、産後のケアに入れるように準備しています。
ドゥーラができること
妊娠中
妊娠中の不安や疑問の相談、出産準備のサポートを行います。一緒にバースプランを作成することで出産時の過ごし方を具体的にイメージしたりします。妊娠中の過ごし方についてアドバイスをしたり、出産に向けの体づくりのサポートなどをしてくれます。
出産準備クラスを提供することで、新しく赤ちゃんを迎える家族に必要な情報を提供します。
出産時
出産の際には、医療者側ではなく、出産するご家族のサポーターとしてお産に付き添います。呼吸を一緒にしたり、過ごしやすい姿勢を探したり、産婦さん、家族が安心して過ごせるように環境を整えてサポートします。
ドゥーラに付き添われたお産は以下の研究結果が示されています。
- 医学的な処置の減少(帝王切開、器械分娩、薬物の使用など)
- 出産経験に対する母親の満足度を上げてくれる
- 分娩時間が短くなる可能性があるなど
産後
産後には、授乳や赤ちゃんとの生活のサポート、メンタル面をサポートします。
妊娠出産産後を迎える女性は身体面だけではなく、ホルモンバランスが急激に変化することで精神的にも不安定になりがちです。産後特有のニーズに応え、「産後の身体の回復」「精神的サポート」「授乳サポート」「赤ちゃんとの生活サポート」などを実施します。
ドゥーラの選び方
ドゥーラは出産直前ではなく、妊娠中から探しておくことが大切です。特に出産ドゥーラはできるだけ出産に立ち会えるように予定日の近い人の予約を受け付けない方が多いです。産後ドゥーラに関しても、出産前に顔合わせしておくと、産後を安心して迎えられます。産後は、とにかく忙しく、大変で、じっくりドゥーラを比較する余裕は無いからです。
- 自分に合う人かどうか面談する(出産や子育ての考え方が一致しているか確認)
- サポート内容を確認する(家事(掃除、料理)と育児(赤ちゃんのお世話)の両方、またはどちらに重点を置くかなど、ご自身の具体的なニーズに合うか確認)
- 経験について確認する(出産や産後ケアの経験、専門資格の有無、または過去のクライアントからの評価などを確認)
- 早めに予約する(受け入れ可能人数が限られているため)
自分とフィーリングの合うドゥーラを見つけておくと、相談もしやすく、出産・産後の心細い中で精神的にも大きな助けになってくれます。
まとめ
アメリカでの出産・産後を安心して過ごすためには、
「誰に頼るか」「誰に頼れるのか」を妊娠中から考えておくことがとても重要です。
ドゥーラという選択肢を知っておくだけでも、不安は大きく軽減されます。
「一人で頑張る」のではなく、
頼れるサポートを見つけて、安心して出産を迎えてくださいね。
